ぶんげいしゃだより

都内のどこかにある「ぶんげいしゃ珈琲店」。今日も本好きが集まって、本について話に花を咲かせます――。by 文芸社

ほとばしり出る 愛の強さ、そして切なさ!

一緒にココアを注文される、色黒のドミンゴさんから気になる詩集情報が入りました !!

__________________________________

「私の心の中にしまっておいた言葉たち、物語たちを、解放してあげる時がきたみたい。」

詩集『レイキャビックで朝食を』作:山田浩古さん。刊行2005年1月。

白をバックに洒落たイラストが印象的なカバー。帯もクリーム系で白が浮き立つ。

イラストとタイトル文字に一体感を持たせたデザインも魅力です。

「優しさと繊細な感性」を感じるお洒落なタッチのイラストが、

本文中に散りばめられています。

強い想いが込められたワードとセンテンスの掛け合いが異次元へ誘う。

このストーリー性のあるポエムを読むと、詩の世界は無限と感じます。

…時を忘れ…夢の中…余韻…

 

「レイキャビック」は北限の国の首都名、タイトルにも意味があります。

 

少女のような純粋さ、大人しか知らない愛。

ハッと時間を止めてしまう"言葉のチカラ"。

男性なら、誰しも胸を締め付けられる瞬間を覚えるでしょう。

勿論、女性の方々も共感されるでしょう。

________________________

ラストも衝撃ですが、冒頭をご紹介します。

     人生の地の果てで

     偶然出会ったあなたが

     忘れられない。

f:id:bbreviews:20170920130144j:plain

棚に置いてもアートを感じるデザイン。

不思議とグランドピアノとの相性がいい!?

書籍詳細 : レイキャビックで朝食を - 文芸社